- 「スクランブラーSixty2は生産終了って本当?」
- 「今から買える?」
- 「中古はいくら?」
- 「維持費はどれくらい?」
結論から言うと、Ducati Scrambler Sixty2(スクランブラー Sixty2)は現行ラインナップから外れており、新車の継続販売は終了(=生産終了扱い)で考えるのが現実的です。
この記事は、次の4つを数字で整理します。
- 生産終了と考えていい根拠(現行ラインナップから外れている)
- 生産終了の理由(排ガス規制・ライン整理・上位モデルとの重なり)
- 中古相場(平均価格・台数・価格帯)
- 維持費の目安(車検・オイル・タイミングベルトなど)
スクランブラーSixty2は「生産終了」と考えてOK

スクランブラーSixty2は、Scramblerファミリーの現行ページに掲載されていません。
いま公式サイトで確認できるのは、現行スクランブラー各モデルのページのみです。
ここが大事で、「公式の現行ラインに載っていない」=「新車として継続販売しているモデルではない」という扱いになります。
そのため、購入の動き方は次の2択になります。
- 新車にこだわる:在庫車(店頭在庫・未登録車)を当たる。ただし、見つからないケースが多い
- 現実的に探す:中古車から状態の良い個体を選ぶ(価格・整備履歴・消耗品を比べられる)
この記事では、後者の「中古で失敗しない」ことを前提に、相場と維持費まで数字で整理します。
そもそもスクランブラーSixty2はどんなバイク?

Sixty2は、スクランブラーの中でも400ccクラス(排気量399cc)のモデルです。日本の区分では、排気量の面では普通二輪免許で乗れるクラスになります。
- 排気量:399cc
- 最高出力:30.2kW(41hp)@ 8,750rpm(媒体によっては40ps表記もあります)
- 最大トルク:34.6Nm(3.5kgm)@ 8,000rpm
- 車両重量:乾燥167kg / 装備183kg
- シート高:790mm(ロ―シート770mm/ハイシート810mmがアクセサリーとして用意される表記があります)
数字をそのまま読むと、次のイメージです。
- 装備183kg:押し歩き・取り回しで「大型より軽い」と感じやすい重さ
- シート高770mm:両足べったりは体格次第だが、足が届く人が多い数値帯
- 40ps:街中〜郊外で不足を感じにくい出力。高速道路は「余裕たっぷり」ではないので、巡航中心なら上位排気量も検討しやすい
つまりSixty2は、「スクランブラーの見た目は好き。でも大きすぎる車体は避けたい」という人が選びやすいモデルです。
スクランブラーSixty2が生産終了になった理由

※ここはメーカーが公式に「理由」を発表しているわけではないため、公開情報と一般的な製品整理の流れから“考えられる要因”として整理します。
生産終了の説明でよく出てくるのは「排ガス規制」です。
たしかに排ガス規制は大きいです。
ただ、Sixty2の場合は理由が1つだけと決めつけると説明が足りません。販売の現場で起きやすい動きも含めると、次の3つが重なったと見るのが自然です。
1) 排ガス規制対応(Euro5など)で、部品と認証の負担が増えやすい
排ガス規制対応は、ただマフラーを変えるだけで終わりません。 現実には、次のような改良や調整が必要になります。
- 排気系(触媒・センサー類)の見直し
- エンジン制御(燃調)の調整
- 蒸発ガス対策(装置追加・配管の変更が入ることがある)
- 認証関連の手続き・試験
こうした変更は、モデルの販売台数が少ないほど回収が難しくなります。
販売台数が多くないモデルほど、「残すための費用」と「売れる台数」の計算が厳しくなりやすい、ということです。
2) 上位スクランブラー(Iconなど)と、購入理由が重なりやすい
Scramblerの上位モデルが強いと、店頭や中古検討ではこうなりがちです。
- 外観の方向性が近いなら、排気量が大きい方を選ぶ人が増える
- 価格差が小さく感じると「上位にしよう」が起きやすい
- その結果、Sixty2が候補から外れやすくなる
Sixty2は「小さいスクランブラー」が魅力ですが、比較対象が同じシリーズ内にあると、購入の流れは上位に寄りやすくなります。
3) ドゥカティのラインナップ整理(売れ筋中心)で、優先順位が下がりやすい
メーカーは毎年、
- 受注が多いモデル
- ディーラーで案内しやすいモデル
- 継続して売りやすいモデル
に開発・在庫・宣伝を集中させます。
Sixty2は「入口として便利」な反面、 「このモデルがないと困る」と言い切れるほどの役割を持ちにくい面があります。
その結果、ライン整理が入るタイミングで外れやすい、という流れが起きます。
今からスクランブラーSixty2は買える?→中古なら買える

結論から言うと、いまSixty2を探すなら中古一択です。
新車在庫はほぼ出回っておらず、実際の購入判断は中古市場の状況をどう読むかで決まります。
中古の在庫状況・平均価格は、全体像をつかむならGooBikeが分かりやすいです。
- 総登録台数:掲載時点で変動
- 中古車平均価格:掲載時点で変動
- (例)GooBikeの全国ページでは「中古車平均価格:624,021円(※2026年1月9日時点)」の表示があります
- (例)条件ページでは「※2025年12月26日時点」の表示になることがあります
※中古相場は日々動くので、購入前はリンク先の“最新表示”を必ず確認してください。
数字だけを見ると「平均63万円台」と聞こえて、比較的手が届きやすく感じるかもしれません。
ただし実際の店頭価格は、年式・走行距離・整備内容・装備の有無で差が出ます。
- 走行距離が少なく、整備記録がそろっている個体
- 純正状態を保っていて、消耗品の残量が十分な個体
こうした条件がそろうと、平均より高めの価格が付くことも珍しくありません。一方で、価格が安い個体は、納車後にタイヤやブレーキなどの交換が必要になるケースもあります。
ここで大事なのは、車両本体価格だけで判断しないことです。
購入後にかかる追加費用まで含めて比較すると、結果的に高い安いの印象が逆転することもあります。
中古で失敗しないチェックポイント

「Sixty2は壊れやすい?」と心配する声もありますが、実際に差が出るのは個体の状態です。
だからこそ、漠然と不安になるより、どこを見れば外れを引きにくいかを押さえておく方が現実的です。
1) 整備記録(点検記録・整備明細)があるか
まず確認したいのが、過去の整備履歴です。
- いつ、どの部品を交換したか
- どこで整備したか(正規ディーラー/専門店)
この2点が分かる個体は、購入後に「次は何をすればいいか」が見えます。逆に、記録がまったく無い場合は、消耗品を一式リフレッシュする前提で予算を考えた方が安全です。
2) 立ちゴケの痕跡(パーツ名でチェック)
スクランブラー系は取り回しがしやすい反面、街乗り中心で使われることが多く、軽い転倒や立ちゴケの経験がある個体もあります。
特に次の部品は、見た目に分かりやすく痕跡が残りやすいです。
- レバー先端
- ハンドルエンド
- ミラー
- ステップ周り
「転倒歴がある=即NG」というわけではありません。
ただ、左右で傷の程度が極端に違わないか、傷んだ部品が新品に交換されているかを見ると、オーナーがどう扱ってきたかが分かります。
3) タイヤとブレーキ(納車直後の出費が出やすい)
中古購入で不満が出やすいのが、タイヤとブレーキです。
- タイヤの溝が少ない
- ブレーキパッドが薄い
この状態で購入すると、納車してすぐに交換が必要になり、数万円単位の出費が発生します。
見積もりを取る段階で、
- 交換が必要かどうか
- 交換する場合の金額はいくらか
ここまで確認しておくと、「思っていたより高くついた」というズレを防げます。
維持費の目安(車検・オイル・タイミングベルトを数字で)

「ドゥカティ=維持費が高い?」は、 何にいくらかかるかを分けて見ると、金額の見通しが立ちます。
ここでは、正規ディーラーが公開している料金表と、メーカー資料の交換サイクルを使って、「最低限ここは押さえる」費用を数字で出します。
- 法定費用(自賠責・重量税・印紙代)はほぼ固定
- 変わるのは、工賃と消耗品(タイヤ・パッド・オイルなど)
車検(400ccなので2年ごと)
正規ディーラーの例(ドゥカティ仙台)では、車検の基本工賃と法定費用が明記されています。
- 車検整備基本工賃:44,000円(税込)
- 自賠責(25か月):9,870円
- 重量税:3,800円(登録初年度から13年未満)
- 印紙代:1,700円
上の合計は、 44,000 + 9,870 + 3,800 + 1,700 = 59,370円です。
この59,370円は、「最低限の枠(法定費用+基本工賃)」として覚えておくと便利です。
ただし、実際の総額はここに追加が出ます。追加が出やすいのは次の項目です。
- エンジンオイル/オイルフィルター
- ブレーキフルード
- ブレーキパッド
- タイヤ
- チェーン・スプロケット
「車検が高い」と感じる原因は、車検そのものではなく、この追加交換が重なったときです。
別の正規店(Ducati Tokyo Bay)の料金表PDFでは、車検小計が82,680円〜101,960円の枠で提示されています(車種欄で差が出ます)。
この幅が出る理由も同じで、点検内容と交換部品の有無で総額が変わります。
車検見積もりを取るときは、次の聞き方をするとズレが減ります。
- 「基本料金に含まれる作業はどこまでですか?」
- 「追加になる交換部品は、部品名と金額を並べてもらえますか?」
- 「タイヤとパッドは交換が必要ですか?」
オイル交換(工賃+オイル代)
ドゥカティ仙台の公開価格には、工賃と推奨オイルの単価が掲載されています。
- エンジンオイル交換工賃:2,200円(税込)
- 推奨オイル(1L):2,387円〜3,740円(税込)
- オイルフィルター交換工賃:500円(税込)
- オイルフィルター:2,387円(税込)
ここは、見積もりの取り方を間違えなければ読みやすいです。
- オイル単価(1L)がいくらか
- 必要量が何Lか
- フィルターを同時交換するか
この3点で総額が決まります。
※必要オイル量(L)は年式や仕様で変わるので、購入前に「必要量」と「総額見積もり」を聞けばブレません。
聞くなら、この2つでOKです。
- 「オイルは何L入りますか?」
- 「フィルター込みの総額はいくらですか?」
タイミングベルト(交換サイクルが決まっている)
ドゥカティは、タイミングベルト交換が維持費の山になりやすいポイントです。
交換サイクルはメーカー資料で確認できます。
- タイミングベルト:30,000km または 60か月(5年)
- ブレーキ/クラッチフルード:36か月ごと
- フロントフォークフルード:45,000km(モデル・使い方で前倒しになることがあります)
参考:Ducati トランスペアレント・メンテナンス タイムテーブル 日本語PDF
工賃の例(正規ディーラー工賃表):タイミングベルト調整・交換(SCRAMBLER欄):16,500円
ここで注意したいのは、 16,500円は工賃で、部品代は別という点です。
購入前に確認するなら、聞くのは次の2つが実用的です。
- 「タイミングベルトはいつ(何年何月)に交換しましたか?」
- 「交換していない場合、次回交換の総額(工賃+部品代)はいくらですか?」
タイミングベルトが近い個体は、車両価格が安く見えても、納車後の出費が増えます。 だから、見積もりに入れて比較すると失敗しにくいです。
スクランブラーSixty2生産終了で迷うなら「中古の条件」と「維持費の数字」を押さえればOK

- スクランブラーSixty2は現行ラインから外れており、生産終了扱いで考えてOK
- 中古の平均価格は約62〜64万円台(2025年12月26日時点の集計)
- 車検は、正規ディーラー例で法定費用込み59,370円+消耗品(追加分)
- タイミングベルトは20,000km or 5年が交換目安(メーカー資料)
「生産終了」と聞くと焦ります。 でも、やることは決まっています。
- 中古相場(平均価格と台数)を把握する
- 整備記録がある個体を優先する
- タイヤ・パッド・ベルトの時期を確認して、見積もりに入れて比べる
この3つを押さえれば、購入後に「知らなかった」が減ります。
中古の条件を揃えて、維持費の出費ポイントを先に押さえれば、Sixty2は今でも“買ってよかった”で終わりやすいバイクです。

